隅田、期待に応える完封=西口イズムを体現―プロ野球・西武



投球数が既に100球を超えていた西武の隅田は、当たり前のように九回のマウンドに上がった。先頭の勝又は右飛、続く京田は外角低めの変化球で空振り三振に仕留める。そして石上は直球で内角を突いて一ゴロ。左腕は控えめに拳を握った。

113球での今季初完封。8安打、1四球で毎回のように走者を背負ったが、「長打、連打を浴びないように気を付けた」。高めに直球、低めや両サイドに変化球を投げ分けるなど制球を重視。粘りの投球で、三塁を踏ませなかった。

近年は投手の分業が進み、球界全体で完投数は減少傾向にあるが、かつて西武のエースとして鳴らした西口監督は「やっぱり先発は、完投する気持ちでやってもらわないと。五、六回でバトンを渡すんじゃなくて、まずはゼロで九回というのは意識してやってもらいたい」。そんな理想像を体現してみせた隅田は「投げ切るのは特別。実行できてよかった」と淡々と語った。

28日までのヤクルトとの3連戦では、2試合が延長戦にもつれ込んだ。「(中継ぎ)投手を酷使してしまったので、休ませることができたのは非常に大きかった」と西口監督。チームは今季2度目の6連勝。ベンチからロッカールームへとつながる通路では、登板のなかった救援投手たちの「ナイスゲーム」の声が響き渡った。

【時事通信社】 〔写真説明〕DeNAに完封勝利し、喜ぶ西武の隅田(左)=30日、ベルーナドーム

2026年05月30日 19時28分


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