欧州と同時期開幕スタート=移籍の活性化期待―Jリーグ・野々村芳和チェアマンに聞く(上)



サッカーのJリーグが7日に開幕する。1993年の誕生から、初めてのシーズン移行。従来の2月開幕から、約半年ずらした。2022年の就任当初から前向きな姿勢を示し、実現させた野々村芳和チェアマン(54)に、狙いや今後の展望を聞いた。

◇成長の可能性広げる

移行は過去に何度も検討されては見送られてきた。Jリーグ、さらには日本サッカーのため「シーズンを変えた方が、いろいろな面で成長の可能性が広がる。そのことへの理解がほぼ100%になるまで、時間を使って議論してきた」と過程を振り返る。

欧州主要リーグは8月開幕。さらに23年からアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)も年をまたいでの開催に変更された。周囲の環境が変化したが、「外的要因で動いたわけではない」。あくまでJリーグの発展を求めた選択だと強調する。

移行で期待されるのが、海外移籍の活性化だ。欧州の市場が最も動くのは夏場。Jリーグはこれまでシーズン中だったが、欧州とオフが重なるようになる。クラブはシーズン半ばに主力を引き抜かれることが少なくなり、後押しはしやすくなる。

リーグの価値が高まれば、日本選手の評価にもつながっていく。クラブのフロントにも成長を促し、「適正価格はどのくらいで、どういう交渉が必要か。そういうことをやれる人が増えていく。今まではやれていなかった」と話す。

クラブにとって、中心選手の離脱が痛手になることは変わりない。それでも、「地域で育てた選手を、適正価格で送り出す。そのお金で地域や子どもたち、クラブに投資する。その循環ができないと、世界の中で競争力があるとは言えない」とイメージを思い描いている。

【時事通信社】 〔写真説明〕取材に応じる野々村芳和チェアマン=5月20日、東京都千代田区

2026年08月04日 07時13分


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