コース新で偉業達成＝ソダシ、無敗で「桜の女王」―競馬

連勝街道を突き進むソダシが、また新たな歴史を刻んだ。長い伝統を誇るクラシックレースで白毛馬として初の制覇。吉田隼騎手は「すごいことをやってのけた」と誇らしげに言った。

スタートから前方の好位置で流れに乗った。最後の直線に入り、残り３００メートルほどでムチが入ると、あとはゴールへ一直線。サトノレイナスの強烈な追い上げを首差でしのぎ、従来のコースレコードを０秒８も更新した。

昨年１２月の阪神ジュベナイルフィリーズでは枠入りを嫌がり、気性の激しさが表に出た。この日は出走馬の中で最初に入ったが、「落ち着いていて、（ゲートの）中の雰囲気も良かった。練習をしていたので信頼関係ができていた」と吉田隼。課題を克服し、精神面でも成長を遂げた。

状態が整えば、次は５月のオークスに出走する見通し。ソダシの血統はダート向きで、距離も一気に８００メートル延びるが、吉田隼は「可能性は無限大にある」と言い切る。美しさと強さを兼ね備えるアイドルホースはどこまで成長するのか、期待は膨らむばかりだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕第８１回桜花賞を制した吉田隼人騎乗のソダシ＝１１日、阪神競馬場 〔写真説明〕第８１回桜花賞で優勝した吉田隼人騎乗のソダシ＝１１日、阪神競馬場

2021年04月11日 19時47分

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