政府は29日、消費税のインボイス(適格請求書)制度の定着に向けた閣僚会議の初会合を首相官邸で開いた。制度開始に伴う負担増を懸念する小規模事業者の不安を払拭するため、相談体制と取引環境の整備を議論。岸田文雄首相は「取引環境の改善やデジタル化推進につなげるため、経済対策に支援策を盛り込み、必要な支援を実施してほしい」と指示した。
首相は「一部の中小・小規模事業者から、取引上不当な扱いを受けるのではないかと不安の声も上がっている」と指摘。会議では事業者の不安解消に向け、周知や広報に取り組むほか、支援策を検討する方針を確認した。会議には首相のほか、議長を務める松野博一官房長官、鈴木俊一財務相らが出席した。
【時事通信社】
〔写真説明〕インボイス制度の定着に向けた閣僚会議であいさつする岸田文雄首相(右)。中央は鈴木俊一財務相=29日午前、首相官邸
〔写真説明〕インボイス制度の定着に向けた閣僚会議であいさつする岸田文雄首相=29日午前、首相官邸
2023年09月29日 12時07分