【ワシントン時事】トランプ次期米大統領は22日、投資ファンド経営者のスコット・ベッセント氏を財務長官に指名すると発表した。大統領選では経済アドバイザーを務め、トランプ氏の信頼が厚い。財政・経済政策運営の要として、世界最大の経済大国である米国を代表して主要国と政策調整を行うほか、基軸通貨ドルに関する施策を主導する。
トランプ氏は声明で「ベッセント氏は新たな黄金時代への先導役となる」と強調。世界経済をリードする地位を強化するとともに「基軸通貨としての米ドルを維持する」と表明した。
財務長官人事を巡っては、ベッセント氏と、政権移行チーム共同議長を務め、商務長官に指名されたハワード・ラトニック氏が激しく争っていた。その後、元連邦準備制度理事会(FRB)理事のケビン・ウォーシュ氏も有力視されたが、トランプ氏が経済的な知見を高く評価していたベッセント氏に結局落ち着いた。
【時事通信社】
〔写真説明〕トランプ前米大統領の選挙イベントで演説する投資ファンド経営者のスコット・ベッセント氏=8月14日、ノースカロライナ州(ロイター時事)
2024年11月25日 18時04分