サッカーの元日本代表でワールドカップ(W杯)に3大会連続出場したMF稲本潤一(45)が4日、現役を引退すると表明した。東京都内で記者会見に臨み、「しがみついて、ここまできた。28年間やり切ったというのが正直な気持ち」とすがすがしい表情で語った。今後は指導者を目指す。
1997年にG大阪で当時最年少の17歳6カ月でJリーグデビュー。小野伸二らと共に99年世界ユース選手権で準優勝した「黄金世代」の中心で、02年のW杯日韓大会1次リーグのベルギー戦と日本がW杯初勝利を挙げたロシア戦でゴール。屈強なフィジカルを武器に、攻守に優れたボランチとして長く活躍した。
イングランドやトルコ、ドイツなど欧州を渡り歩いた後、10年にJリーグ復帰。22年から関東1部の南葛SCでプレーし、今季は選手兼任コーチとして活動していた。
【時事通信社】
〔写真説明〕記者会見で引退を表明した稲本潤一=4日、東京都中央区
〔写真説明〕稲本潤一選手
2024年12月04日 18時17分