参院は4日午前の本会議で、石破茂首相の所信表明演説に対する2日目の各党代表質問を行った。首相は選挙違反で当選無効となった国会議員の歳費返納を義務付ける法整備に関し、「可能な限り早期の実現に向け、議論を加速させる」と述べた。公明党の竹谷とし子代表代行への答弁。
竹谷氏は現行の夫婦同姓制度が「女性活躍を阻害している」と訴え、選択的夫婦別姓制度の早期導入を主張。しかし、首相は「家族の一体感や子どもへの影響を考える視点なども考慮し、幅広い理解が形成されることが重要だ」として慎重な姿勢を改めて示した。
日本維新の会の浅田均参院会長は、自民党派閥裏金事件に関係した同党議員27人が参院政治倫理審査会への出席を希望していることに関し「来夏の参院選の公認をもらうためのセレモニーにしてはいけない」と訴えた。首相は「政倫審は議員の責任の有無を審査する場で、セレモニーではない」と反論した。
代表質問は午後も参院本会議で続行。衆参両院で計3日間の日程を終える。
【時事通信社】
〔写真説明〕参院本会議で答弁する石破茂首相=4日午前、国会内
〔写真説明〕参院本会議で答弁する石破茂首相(壇上)=4日午前、国会内
2024年12月04日 12時28分