バンダアチェで追悼式=「団結の大切さ」訴え―スマトラ沖地震・インド洋大津波から20年



【バンダアチェ(インドネシア)時事】約23万人の死者・行方不明者を出したインドネシア・スマトラ島沖地震・インド洋大津波から20年となった26日、同島最北端に位置するアチェ州の州都バンダアチェで追悼式典が開かれた。

午前8時(日本時間同10時)の式典開始とともにサイレンが会場全体に3分間鳴り響き、5000人以上の参加者が黙とう。アチェ州のサフリザル知事代行は「20年前の出来事は近代文明における最もひどい災害の一つだった」と振り返った。その上で「各国はアチェのために団結して援助してくれた。この式典でも団結することの大切さを改めて強調したい」と語った。

津波で8キロ余り流され、左脚を失いながらも助かったエピソードが映画になった女性(27)も登壇。参加者を前に「私はショックから立ち直りつつあるが、いまだに多くの人が心理的な理由から、バンダアチェに戻れずにいる」と涙を浮かべながら訴えた。

【時事通信社】 〔写真説明〕26日、インドネシア・アチェ州の州都バンダアチェで行われたスマトラ島沖地震・インド洋大津波の追悼式典で、サイレンのボタンを押すサフリザル知事代行(中央) 〔写真説明〕26日、スリランカ南部ペラリヤで行われたインド洋大津波による列車転覆事故の追悼式典 〔写真説明〕26日、インドネシア・アチェ州の州都バンダアチェで開かれたスマトラ島沖地震・インド洋大津波の追悼式典で、津波で8キロ余り流された体験について語る女性

2024年12月27日 08時04分


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