14日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債(第377回債)の流通利回りが一時1.250%に上昇(債券価格は下落)した。2011年4月以来約13年9カ月ぶりの高水準。一方、東京株式市場では日米の金利上昇を背景に、日経平均株価は一時前週末比800円超下落した。
前週末に米国で発表された昨年12月の雇用統計が堅調だったことから米利下げ観測が後退し、長期金利が上昇。東京市場にもこの流れが波及した。14日午前に講演した氷見野良三日銀副総裁の発言内容が「23、24両日の金融政策決定会合での利上げに前向きと受け止められた」(国内証券)との声もあった。
株式市場は、米国で金利上昇を受けてハイテク株が下落した流れを引き継ぎ、半導体株が軒並み下落。国内の金利上昇も重しとなった。午前の終値は720円82銭安の3万8469円58銭。
【時事通信社】
〔写真説明〕下落した日経平均株価を示すモニター=14日午前、東京都中央区
2025年01月14日 15時40分