【ソウル時事】日中韓3カ国が3月下旬に貿易担当相会談をソウルで開催する方向で調整していることが13日、韓国政府関係者への取材で分かった。実現すれば2019年12月に北京で開いて以来、約5年ぶり。武藤容治経済産業相は国会の承認が得られれば出席するとみられる。
会談では、日中韓の自由貿易協定(FTA)交渉や地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の強化といった貿易・経済分野の連携が議題になる見通し。
3カ国は24年5月にソウルで首脳会談を開き、「自由で公正なFTAの実現に向け、交渉を加速するための議論を続ける」(共同声明)と確認していた。
ただ、日中韓貿易相会談は19年を最後に、コロナ禍や日韓関係悪化の影響で開催が見送られていた。だが、尹錫悦政権下での輸出規制の緩和など日韓関係改善もあり、3カ国が再開の時期を探ってきた。
韓国からは安徳根産業通商資源相が出席。韓国は今年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)の議長国で、今秋に南東部・慶州市で開くAPEC首脳会議への協力を日中両国に呼び掛ける。
日韓は、今年国交正常化60周年の節目に当たることを踏まえた関係強化や大阪・関西万博、APECでの連携を確認するもようだ。
【時事通信社】
2025年03月14日 12時10分
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