金利、3会合連続据え置き=関税で不透明感強まる―利下げ急がず・米FRB



【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は7日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を3会合連続で据え置くことを決めた。トランプ大統領の高関税政策で先行きの不透明感が一段と強まったと警戒。トランプ氏は利下げをせかすものの、雇用や物価動向など経済情勢を慎重に見極める。

政策金利は年4.25~4.50%を維持。決定は全会一致だった。

FRBは声明で「経済見通しを巡る不透明感はさらに増した」と指摘。「失業増と高インフレのリスクが増大した」と先行きへの懸念を強めた。ただ、パウエル議長は記者会見で、物価上昇が予想されるため、景気悪化に備えた「予防的な」利下げを検討する状況にないと説明。金融緩和を急がない姿勢を明確にした。

【時事通信社】 〔写真説明〕米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長=7日、ワシントン(AFP時事)

2025年05月08日 08時09分


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