ガザ人質解放へ6日に協議=「成果目前」とイスラエル首相



【カイロ、ワシントン時事】パレスチナ自治区ガザでの停戦に向けた交渉を仲介するエジプト政府は4日、イスラエルとイスラム組織ハマスの代表団による協議を6日にエジプトで行うと発表した。ハマスは3日、トランプ米大統領が示したガザの和平案にある「人質全員の解放」に同意。交渉の用意があると表明していた。

報道によると、協議はエジプトなどの仲介による間接交渉の形式で行われる。米国のウィトコフ中東担当特使とトランプ氏の大統領1期目に中東政策を担った娘婿クシュナー氏も参加。人質解放とイスラエルが収監するパレスチナ人の釈放に関する詳細やイスラエル軍のガザ撤退について議論される見通し。

妥結すれば、数日内にハマスが生存する人質全員を引き渡すとみられている。遺体に関しては、さらに時間を要するとの見方がある。

イスラエルのネタニヤフ首相は4日、ビデオ演説を公表し、「大きな成果の目前だ」と述べ、数日中に人質解放の交渉をまとめる意向を示した。また、和平案を巡り、人質解放を第1段階と位置付け、第2段階ではハマスが武装解除され、ガザは非軍事化されると説明した。

【時事通信社】 〔写真説明〕3日、パレスチナ自治区ガザの中心都市ガザ市で、軍用車両の隣に立つイスラエル軍の兵士(EPA時事)

2025年10月05日 19時33分


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