中国の鉄鋼「過剰供給」=他国経済にも波及―政府報告書



内閣府は14日、海外経済の動向を分析した報告書「世界経済の潮流」を公表した。不動産市況の停滞が続く中国経済について、マンションなどに使われる鉄鋼の国内需要が低迷する一方、生産量は増加し、その分が輸出に回って世界規模で価格低下などをもたらす「過剰供給」が生じていると指摘した。

その結果、東アジアや北米など鉄鋼業の盛んな地域では、投資や実質GDP(国内総生産)の減少につながると分析。一方、サブサハラ(サハラ砂漠以南のアフリカ諸国)などでは安価な鉄鋼が入手でき、経済成長につながると説明した。

〔写真説明〕輸出用の鉄鋼を生産する工場=12日、中国河南省(AFP時事)

2025年02月14日 22時49分


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