日米株価、イラン攻撃前の水準に=戦闘終結への期待反映



【ニューヨーク時事】日本や米国の主要株価指数が、2月末に米国とイスラエルによるイラン攻撃が始まる前の水準を回復した。米国では優良株で構成するダウ工業株30種平均が17日に再び5万ドル台に迫り、ハイテク株中心のナスダック総合指数は同日まで3日連続で史上最高値を更新。日経平均株価も16日、最高値を塗り替えた。

米・イランの和平協議の行方には不透明感が根強いものの、戦闘終結への期待感が高まっている。17日にイランのアラグチ外相が原油輸送の要衝ホルムズ海峡を開放すると発表し、楽観的な見方が一段と広がった。

攻撃開始から3月末にかけては、市場が戦闘長期化や世界経済への打撃を織り込む中で株売りが続き、日米の主要株価指数は一時、直近高値から10~14%下落した。ただ、日本時間の今月8日に米国とイランが2週間の停戦で合意してからは懸念が和らぎ、買い戻しの動きが加速した。

ダウ平均は17日、前日終値比868.71ドル高の4万9447.43ドルで終了。日経平均は16日、1384円10銭高の5万9518円34銭と、最高値を突破して引けた。欧州や韓国の主要指数も週末にかけて上昇し、攻撃前の水準に近づいている。

世界同時株安の一因になった原油高も一服。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物市場で、米国産標準油種WTIの17日の終値は1バレル=83.85ドルまで下落した。3月上旬には一時119ドルを突破し、約3年9カ月ぶりの高値を付けていた。

ただ、依然として攻撃前の60ドル台を大きく上回る水準で推移しており、原油供給の回復に対して慎重な市場の見方を反映しているとみられる。関係者からは「原油の生産や輸送を元の状態に戻すには時間がかかる」(日系証券)との指摘が出ている。

〔写真説明〕17日、米ニューヨーク証券取引所で働くトレーダーら(AFP時事)

2026年04月18日 20時33分


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