
フィギュアスケート・ペアのミラノ・コルティナ五輪金メダリストで、17日に現役引退を表明した「りくりゅう」こと三浦璃来(24)と木原龍一(33)=ともに木下グループ=は、将来的なペアの指導に意欲を示していた。五輪で頂点に立った後、木原は「日本をペア大国にすることが自分たちの目標」と新たな夢を語っていた。
日本で長らく国際的なレベルに達するペアが育たなかったのは、練習環境の影響が大きい。リフトなどアクロバチックな技を練習できるリンクが少なく、国内に指導者がほぼいないことが今も大きな課題となっている。
三浦と木原はペアを組んでからカナダで練習してきた。後輩で世界選手権4位の長岡柚奈、森口澄士組(木下アカデミー)も、国内で練習している時は海外のコーチからリモートで指導を受けている。木原は「いずれ自分たちが日本で指導できるようになることで、ペア(の練習)が難しくなってしまう要因を消せる」と話していた。
指導者に転身しても変わらずタッグを組む。2人での将来的な指導について話し合ったこともあり、三浦は「(木原の)コーチングについていって、助けたい」と語る。
現役時代から日本ペアの発展を願ってきた2人の思いは、後輩にも届いている。長岡が転向を決めたのは2人の演技を見たことがきっかけだった。ペアに興味を示す子どもたちも増えている。
かつては注目度が低く、シングルで通用しない選手が転向する種目とみられた時期もあった。ペアの価値を引き上げた2人が指導者となれば、人気に拍車が掛かりそうだ。
【時事通信社】
〔写真説明〕ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケートペア、フリーで演技する三浦璃来(上)、木原龍一組=2月16日、イタリア・ミラノ郊外
2026年04月18日 07時07分