
「基調的な物価上昇率」の2%到達を受け、日銀は利上げペースを速める考えだ。6月に利上げした後、植田和男総裁の下で最も短い3カ月の間隔で9月に政策金利を1.25%に引き上げた。
ただ、これまでの断続的な利上げにもかかわらず、金融機関の貸し出しは増勢を維持している。日銀が今月1日に発表した全国企業短期経済観測調査(短観)でも、資金繰り判断など金融面に大きな変化は見られなかった。
このため、日銀は現時点でも金融環境はなお緩和的だと判断。むしろ、現在の金利水準では、物価が2%から大きく上振れるリスクが高いと警戒を強めている。
「政策の局面が変化している」。植田総裁は9月会合後の記者会見で、基調物価を引き上げる局面から、「2%程度で安定させていく観点が重要になっている」と説明した。日銀は今後の利上げペースについて、これまでのおおよそ半年に1度よりも速める方向に傾いている。
〔写真説明〕日銀本店に入る植田和男総裁=9月18日、東京・日本橋本石町
2026年10月06日 07時09分