汐見夏衛さんの人気小説を映画化した「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(12月8日公開)の完成披露試写会が東京都内で行われ、ダブル主演の福原遥と水上恒司らキャストらが出席した。
同映画では、1945年の日本にタイムスリップした現代の高校生・百合(福原)と、特攻隊員の彰(水上)の恋が描かれる。「この作品は愛にあふれている」と言う福原は「普段、普通に生活しているのは当たり前ではなく、すごく幸せなことだと感じました」。水上は「(自分に)戦争体験はないけれど、伝えていくことはできる。この作品を見て優しい気持ちになっていただけたら」などと願いを込めた。
この日は主題歌「想望」を手掛けた福山雅治がサプライズで登場。福原と水上に花束を贈った。
「僕は長崎市出身で、父や祖父母が原爆を体験した。そういう町で小さい頃から平和学習を受けてきた」と福山。「日本が戦争をしていた頃から時がたち、時代がどんどん変わっている中で、(今作の)若いキャストの皆さんが想像力を働かせ、当時の人間として誠実に生きようとしている姿に感動した」と、今作の感想を語った。
また、「『身近な人や自分の命を大事にしよう』とか、当たり前のことを改めて大切にしたいと思ってもらえるような作品に参加できて、うれしかった」とも話していた。
〔写真説明〕映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」の完成披露試写会での(右から)福原遥、福山雅治、水上恒司=28日、東京
2023年11月29日 17時41分