石破茂首相は18日、国際的な研究・開発競争が進む量子技術に関し、「産業化に向け戦略を抜本的に強化する」と表明した。今年を「量子産業化元年」と位置付け、スタートアップ企業の支援や大学と連携した人材育成プログラムの開発などを推進する考えを示した。茨城県つくば市で記者団の取材に応じた。
首相はこれに先立ち、つくば市の国立研究開発法人「産業技術総合研究所」に設置された「量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター」を訪問。量子コンピューターの研究現場を視察し、研究者らとの車座対話に臨んだ。量子コンピューターは人工知能(AI)など幅広い分野で活用が期待されており、政府は実用化を後押しする方針だ。
〔写真説明〕産業技術総合研究所の量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センターで光型量子コンピューターの模型を前に説明を受ける石破茂首相=18日午後、茨城県つくば市(代表撮影)
〔写真説明〕産業技術総合研究所の量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センターで超伝導型量子コンピューターの内部模型を前に説明を受ける石破茂首相(左)=18日午後、茨城県つくば市(代表撮影)
〔写真説明〕産業技術総合研究所の量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センターで車座対話に臨む石破茂首相(左から2人目)=18日午後、茨城県つくば市(代表撮影)
2025年05月18日 19時18分