中学校の校長が教え子の裸の画像を所持したとして逮捕された事件で、別の教え子に性的暴行をしてけがをさせたとして、警視庁捜査1課は29日、準強姦(ごうかん)致傷容疑で、東京都練馬区立三原台中校長、北村比左嘉容疑者(55)を再逮捕した。「被害者を好きになってしまい、性的欲求を抑えられなかった」と話しているという。
再逮捕容疑は教師としての社会的立場を利用し、以前勤務していた中学校の女子生徒(当時)に校内で性的暴行を加え、けがをさせた疑い。
同課によると、マッサージを口実に女子生徒を呼び出していた。
同課が別の事件で校長室から押収したビデオカメラを解析したところ、この女子生徒が映る複数の動画が残っていたことから被害が発覚。女子生徒に聞き取りをし、9月25日に被害届を受理した。
当時、被害を訴え出なかったことについて、女子生徒は「皆に知られることで学校に通えなくなると思った」という趣旨の話をしているという。
北村容疑者は今月10日、三原台中の校長室で、別の女子生徒の裸の画像を所持したとして、児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で逮捕された。
逮捕後、複数人から相談が寄せられたといい、同課はほかにも被害者がいるとみて調べる。
練馬区は再逮捕を受けて、「被害に遭われた方に深くおわびする。今後厳正に対処する」とのコメントを出した。
〔写真説明〕警視庁本部=東京都千代田区
2023年09月29日 12時02分