五輪汚職、角川元会長に有罪=「利己的動機で高額賄賂」―無罪主張退ける・東京地裁



東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、大会組織委員会元理事の高橋治之被告(81)=受託収賄罪で公判中=側に計約6900万円の賄賂を渡したとして、贈賄罪に問われた出版大手「KADOKAWA」元会長、角川歴彦被告(82)の判決が22日、東京地裁であった。中尾佳久裁判長は「利己的な動機から高額な賄賂を供与した」として懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役3年)を言い渡した。

角川被告は「冤罪(えんざい)だ」と一貫して無罪を主張していた。弁護側は控訴する方針。

中尾裁判長は、金銭の支払いについて角川被告に報告し、了承を受けたなどとする元専務(68)=有罪確定=らの証言について「当時の状況と整合する自然かつ合理的な内容だ」と指摘。高橋被告がみなし公務員に当たることを知らず、元部下から報告を受けたこともなかったなどとする角川被告の供述は「元部下の証言と矛盾し、曖昧かつ不自然、不合理だ」として退けた。

その上で、「自社の利益のために違法行為を受け入れ、偽装工作をして賄賂を供与しており、厳しい非難に値する。世界最大規模のスポーツの祭典に汚点が残った」と指弾。角川被告は同社の重要事項の決定に強い影響力を持っており、賄賂の支払いを制止できる立場だったのに了承したとして、「犯行を主導したとは言えないが、刑事責任が共犯者らより軽いとは言えない」とした。

〔写真説明〕出版大手「KADOKAWA」元会長の角川歴彦被告=2024年6月、東京都千代田区

2026年01月22日 17時22分


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