
1976年に2人が死亡、95人が重軽傷を負った北海道庁爆破事件に関し、札幌地検は31日、保管する証拠89点が所在不明であることを明らかにした。当時の裁判で開示されなかった証拠も含まれるが、地検は「直ちに判決結果が左右されるものではない」とコメントした。
事件を巡っては、殺人などの罪で死刑が確定した大森勝久死刑囚(76)が昨年6月、札幌地裁に第4次再審請求を申し立てた。再審請求への対応で記録を精査したところ、87点は原本または写しのいずれかが見当たらず、2点は原本も写しも所在不明だった。
また地検は同日、79~80年の公判中、検察が目撃証人の検察官面前調書と警察官面前調書の数を実際に作成されたよりも少なく申告、開示していたことも明らかにした。開示されなかった調書は3通あり、うち1通が原本も写しも所在不明という。
当時の対応について、地検は「現行の証拠開示制度から見ると誠に遺憾」とした上で、「多数の証拠の総合評価で犯人性を認めた。直ちに判決結果が左右されるものではなく、請求人が犯人であると考えている」とコメントした。
〔写真説明〕札幌地検が入る庁舎=札幌市中央区
2026年08月31日 21時37分