
大阪地検特捜部の取り調べで「検察なめんなよ」などと相手を罵倒し、付審判決定で特別公務員暴行陵虐罪に問われた検事、田渕大輔被告(54)の第5回公判が13日、大阪地裁であった。弁護側は当時の大阪地検検事正ら上司3人の調書を朗読し、取り調べを問題視していなかったと強調した。
弁護側が検察官役指定弁護士などの聴取を受けた3人の調書を読み上げた。田辺泰弘検事正(当時)は「特捜部と(捜査が適切かどうかチェックする)総括審査検察官から『問題ない』と説明を受け、納得した」と答えた。山本真千子次席検事(同)も「不適切で度が過ぎていると思ったが、犯罪行為とは全く思わない」とし、山下裕之特捜部長(同)は「褒められたものではないと思ったが、直ちに任意性や信用性に影響するものかは分からない」と述べていた。
弁護人の森直也弁護士が閉廷後の記者会見で、「検察庁内部で取り調べがどう扱われていたか示す証拠なので提出した」と説明。前回6日公判の冒頭陳述で「検事正ら3人の誰からも当日の取り調べを確認しようという話は出なかった」と指摘していた。
〔写真説明〕大阪地裁=大阪市北区
2026年10月13日 18時48分