「辞めて済む話ではない」=高市首相の任命責任問う声も―簗農水相辞任で有識者



簗和生農林水産相が辞任した。「辞めれば済むという話ではない」「丁寧に説明すべきだ」。有識者からは、首長が対立候補を支援した自治体の予算を「大幅カットした」との発言などに加え、辞任を促さなかった高市早苗首相にも厳しい声が上がった。

政治アナリストの伊藤惇夫さんは、首長が自身を支援しなかった2市町の道路予算を簗氏が国土交通省に問い合わせたことを問題視。「明らかにプレッシャーを掛けている。個人的な恨みを晴らすためだけに予算をカットしようとしたのであれば、民主主義の否定にもつながる。大臣を辞めれば済むという話ではない」と指摘する。

批判の矛先を高市首相にも向ける。「任命責任は重い。裏金議員の簗氏をあえて入閣させ、不祥事が明らかになっても辞めさせなかった。首相は国会や会見で丁寧に説明すべきだ」と訴えた。

政治評論家の有馬晴海さんは「辞任は当然。『予算カット』の発言が明らかになった時点で辞めさせるべきだった」と切り捨てた。「大臣は公平に予算を差配する必要があるが、その資質に欠ける人物だと明らかになった」と評した。

公選法に詳しい岩井奉信日本大名誉教授(政治学)は、衆院選で支援者を無料バスで運んだとする公選法違反疑惑に関し、「判例集にも同様の内容が掲載されており、違法な可能性が高い」と強調。「政治家なら公選法は認識しておく必要がある」と話した。

〔写真説明〕簗和生農林水産相=13日、首相官邸

2026年10月14日 20時49分


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