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「虐待の実態明らかに」=再発防止へ関係者ら注視―千葉の小4女児死亡公判



千葉県野田市の小学4年、栗原心愛さん=当時(10)=が虐待を受けて死亡した事件で、傷害致死罪などに問われた父勇一郎被告(42)の裁判員裁判が始まった。再発防止に向けた取り組みが進む中、関係者は詳しい動機の解明など裁判の行方を注視している。

心愛さんは2017年11月、学校のアンケートに「お父さんにぼう力を受けています」と回答。児童相談所は心愛さんを一時保護したが、約1カ月半で解除していた。

市や県の検証で、一時保護後に家庭訪問していなかったことや父親にアンケートを渡していたことが発覚。市の検証委員らは今年1月、「心愛ちゃんの命を奪ったのは、公的機関に所属する大人への不信感だったと言っても過言ではない」とする報告書をまとめた。ただ、検証の過程では両親からの聞き取り調査は行われず、詳しい動機や背景については未解明な部分が残っている。

市の再発防止委員会のメンバーで、NPO法人「シンクキッズ」代表理事を務める弁護士の後藤啓二さん(60)は「救える命だった」と指摘。「公判では虐待の実態、児相の不適切な対応を明らかにし、千葉県と国は再発防止策として、児相と警察における(虐待に関する情報の)全件共有と連携を進めてほしい」と訴える。

市は再発防止に向け、昨年10月に子ども家庭総合支援課を新設。通告後の迅速な対応や長期的な支援ができる体制づくりを進めている。須田光浩課長は「第二の心愛ちゃんをつくってはいけない。公判でさらなる対策強化につながる材料があれば、再度検討していく」と話した。

千葉市児童相談所の桐岡真佐子相談・虐待対策担当課長は「父親目線で具体的なエピソードが明らかになれば、類似ケースでの面接などに生かせるかもしれない」と実態解明に期待を寄せた。

2020年02月21日 11時39分

society


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