謝罪の姿勢も、虐待否定＝父の勇一郎被告―千葉女児死亡

「心愛ちゃん、本当にごめんなさい」。千葉地裁で２１日開かれた小４女児虐待死事件の初公判。死亡した栗原心愛さん＝当時（１０）＝の父勇一郎被告（４２）は謝罪の言葉を連ねる一方、起訴内容の一部を否認した。

勇一郎被告は眼鏡を掛け、黒いスーツに青いネクタイ姿。逮捕時と比べ痩せた様子で、入廷する際は約１０秒間頭を下げた。

しっかりした足取りで証言台の前に立ち、再び頭を下げると、起訴状を読み上げる検察官をまっすぐに見つめた。

罪状認否では「一つ申し上げてもいいですか」と裁判長に断った上で、「心愛ちゃんの未来が楽しみだったのに自ら見られなくしてしまった」などと反省の言葉を並べた。眼鏡を外し、目や鼻を拭うしぐさも見せたが、「シャワーで顔面に冷水を浴びせてはいない」などと心愛さんに対する虐待は否定した。

千葉地裁前には６３席の一般傍聴席を求め４３４人が並び、関心の高さをうかがわせた。

2020年02月21日 13時41分

society

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