矢刺さった女性「助けて」＝立ち尽くす容疑者―兵庫・宝塚の４人死傷事件

助けを求めた女性の首付近には矢が刺さっていた。兵庫県宝塚市で４日、４人が死傷した事件。閑静な住宅街にサイレンが響き渡り、血まみれの女性やぼうぜんと立ち尽くす容疑者の姿に周囲は騒然となった。

現場近くの男性によると、自宅玄関のベルが鳴ったため当時在宅中だった妻が外に出ると、矢が刺さった女性が立ったまま「助けてください」と話したという。妻は消防や警察に通報し、男性もすぐに帰宅したといい、「びっくりしている」と動揺を隠せない様子だった。

別の住民は「消防のサイレンで、外に出てみたら現場の家の玄関が開きっぱなしで、家の前で男がぼうぜんと立っていた」と振り返った。「血だらけのおばあちゃんがストレッチャーで運ばれ、別の女性も首に矢が刺さっているのが見えた」と声を震わせた。

近くの保育園には午前１１時ごろ、市役所から緊急連絡があった。園児約６０人は昼寝中で、慌てて門を施錠。男性職員は「本当に怖かった。逮捕されてほっとした」と話した。近隣の小学校も児童の下校に教員が付き添うなどの措置を取った。

2020年06月04日 21時11分

society

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