
日本―ブラジルはレジェンドにとっても、特別な一戦だ。日本代表監督を務め、元ブラジル代表のジーコさんは、国際サッカー連盟(FIFA)の取材で、深く関わりがある両チームの決戦に、「こんなことは私にしか起こり得ない」と語った。
2006年ドイツ大会。1次リーグで、日本はW杯で初めてブラジルと対戦した。当時日本を率いていたのがジーコさん。「もちろん感情が高ぶった」と振り返る。「試合前に選手たちに、学校で習った通り、ブラジル国歌を歌うと言った。でも、キックオフの瞬間から日本とともに戦っていた」
W杯ではその時以来の対戦。欧州での日本選手の活躍や、前回大会で強豪のドイツとスペインを破ったことを挙げ、「日本がどれだけ成長したかを示している。どんな相手にも立ち向かう準備ができている」。精神面にも進歩があるという。06年は先制しながら、1―4で敗れた。「今のチームならボールを保持して、(リードして)前半を終わらせることができる。あの頃はできなかった」と語る。
日本の森保監督とブラジルのアンチェロッティ監督とは、現役時代に対戦。「二人ともよく覚えている。上手で素晴らしい技術を持っていた」。森保監督については、「偉大な監督になったMFの一人」とたたえる。
「ブラジルを応援する。だって、ブラジル人ですから」。母国への愛をのぞかせるジーコさんは、こう続けた。「でも、日本が勝っても、それはそれでいい。日本は本物のサッカーをする」。
【時事通信社】
〔写真説明〕W杯ドイツ大会のクロアチア戦で指揮を執る日本代表のジーコ監督=2006年6月、ドイツ・ニュルンベルク
〔写真説明〕日本代表監督時代、W杯ドイツ大会のブラジル戦で戦況を見詰めるジーコさん=2006年6月、ドイツ・ドルトムント
〔写真説明〕W杯ドイツ大会のブラジル戦で、声を上げる日本代表のジーコ監督=2006年6月、ドイツ・ドルトムント
2026年06月29日 16時58分