フェンシングの職人、ロスへ決意=見延和靖、手術経て今秋復帰



フェンシング男子エペ団体で五輪2大会連続メダリストの見延和靖(39)=ネクサス=がインタビューに応じた。痛めていた右膝半月板を3月に手術。この夏に本格的な練習を再開し、10月のワールドカップ(W杯)での試合復帰を目指している。「ロサンゼルス五輪で王座を取り返したい気持ちが勝ったから、手術に踏み切れた」。41歳になる2年後の五輪に向けた決意を述べた。

エペで日本勢初のW杯制覇や世界ランキング1位などの金字塔を打ち立て、2021年東京五輪で日本フェンシング界初の金メダル。「日本人でも勝てることを証明し、他の種目のメダルラッシュにつながったと思う」。この5年で国内での競技の認知度は格段に上がったと捉えている。

頂点に立った後、周囲の景色が変化した。「ゴールだと思っていたのが、スタートだったんだなと今は感じる。日本のフェンシングが勝ち続けられるようなものを残したい」。メダルや記録以外に、何を次世代に継承できるかに関心がある。何もない状態から新たなものを生むことをしばしば「ゼロイチ」と表現するが、自称「フェンシングの職人」の見延が口にするのは「101」。「技術を100まで突き詰めた先の1」を追い求めて日々を送る。

フェンシング選手としては数少ない昭和世代。「年齢を重ねたからこそ強くなれる部分はある。余計な動作をなくしてタイミングと間合いで(ポイントを)取る」との言葉には自信がこもる。「(前回の)パリ五輪で銀だったから、次はチャレンジャーとして向かうことができる」。試合で剣を握る日を心待ちにしている。

【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答えるフェンシングの見延和靖=7日、東京都中央区 〔写真説明〕東京五輪で金メダルを獲得し、喜び合う男子エペ団体の日本チーム。右端が見延和靖=2021年7月、千葉・幕張メッセ(EPA時事)

2026年08月29日 07時17分


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