
フェンシング男子の五輪メダリストで日本オリンピック委員会(JOC)の太田雄貴専務理事が東京都内でインタビューに応じた。都市型スポーツなどの2028年ロサンゼルス五輪予選「Qシリーズ」東京大会が同年5月に東京・代々木公園と周辺で開催されることが決まり、大会を運営する財団の会長に就任。大会の構想や、開幕が迫った愛知・名古屋アジア大会の位置付けなどについて率直に語った。
―Qシリーズ東京大会をどのような舞台にしたいか。
選手に忘れられない体験をつくってあげたい。超満員の会場でベストパフォーマンスを発揮してほしい。国民の皆さんに、よりスポーツに参画してもらい、また日本でこういう国際大会をやりたいと言ってもらえるような体験づくりをしたい。
―21年東京五輪は原則無観客だった。
思い描いていたような五輪ではない印象は、みんなが持っていたと思う。ただ、世界中のアスリートから感謝や賛辞が贈られ、終わった後に評価された大会だったと思う。まだ東京五輪を引きずって過ごしている方もいる。今回は「リベンジマッチ」でもあり、当時の思いを「成仏」させる機会にもなる。
―スケートボード、スポーツクライミング、自転車BMXフリースタイル、バスケットボール3人制が実施され、音楽、アートなど多彩な文化との融合も掲げている。
全て東京五輪から生まれた競技。もう一度、東京で輝く機会にしたい。スポーツに音楽を乗せるのではなく、フェスにスポーツを乗せる。スポーツに関心のなかった人たちが、別の目的で来たらクールなスポーツと出合い、また見ようと思ってもらえたら。年内に開催基本計画を策定する。事前の機運醸成が勝負。
―愛知・名古屋アジア大会への期待は。
28年ロス五輪に向けて、重要な試金石。アジア大会はF1に例えると「予選」。優勝できれば、ポールポジションに近い位置から五輪の準備を始められる。私は06年ドーハ・アジア大会で優勝し、その勢いに乗って08年北京五輪で銀メダルを獲得した。
―国際スポーツ界における日本のプレゼンスを高める機会にしたい。
アジアの45カ国・地域から集まる各オリンピック委員会の方々と有益な時間にしたい。どのタイミングでも国際大会に手を挙げられる状態をつくることが、われわれのミッション。
【時事通信社】
〔写真説明〕インタビューに答える日本オリンピック委員会の太田雄貴専務理事=18日、東京都新宿区
〔写真説明〕インタビュー後、撮影に応じる日本オリンピック委員会の太田雄貴専務理事=18日、東京都新宿区
2026年09月01日 07時05分