
大相撲秋場所は13日、東京・両国国技館で初日を迎える。新関脇の藤ノ川は京都府出身では、1828年の緋縅以来、198年ぶりの昇進を遂げた。きっぷの良さで躍進を目指す。新小結の伯乃富士は、当たりの強さや土俵際でのうまさを武器に初の賜杯獲得を目標に定めた。
◇「気持ちで負けない」
177センチ、125キロの体格は幕内の土俵では小兵の部類に入るが、激しく動きながら取る相撲でファンを大きく沸かせる。藤ノ川は「体が小さい分、気持ちで負けないように心掛けている」との思いを明かした。
その意地は、出世を果たした秋の土俵で示す。相撲界に入る前は体格差を補えず、思うように勝てない時期があったという。「でも、考え方次第で大きい相手に勝てることを証明したい」。真っすぐ当たっての鋭い攻めや、思い切り動く立ち合いもある。磨いてきたスピードと技で白星をつかみ取ってきた。
21歳の場所前の鍛錬は順調のようだ。先の夏巡業では朝稽古で精力的に番数を重ね、不安を抱える首はトレーニングで鍛えた。8月31日の新番付発表後は、伯乃富士らがいる伊勢ケ浜部屋に出稽古。その後、所属する伊勢ノ海部屋に来た大関霧島とも手合わせした。
「けがなくやれている」と充実感をにじませる。今後、三役に定着できれば、大関昇進という新たな挑戦も見えてくるだろう。「上がることは難しいもの。できるだけ頑張りたい」と控えめに意欲を示した。
秋場所での目標は「勝ち越し」。旋風を巻き起こすための準備を着々と進める。
【時事通信社】
〔写真説明〕夏巡業で相撲を取る藤ノ川(右)=8月26日、川崎市
〔写真説明〕音羽山部屋へ出稽古した新関脇の藤ノ川(手前左)=7日、東京都墨田区
2026年09月08日 07時03分