
レギュラーシーズン最後の試合。安打は出なかったが、全143試合に出た阪神の大砲に最強打者の称号が加わった。佐藤が史上9人目となる三冠王に。「少しずつ積み重ねてここまで来られた。誇りに思う」。球団では1986年のバース以来、2人目の偉業を成し遂げた。
あと1本で40号という期待もかかっていた最終戦は、いつもの4番ではなく2番で出場。六回の第3打席、強くたたいた打球が右中間に上がるとスタンドが沸いた。だが、フェンス手前で右翼手が捕り、甲子園にはため息。「入ってくれと思ったが、また甲子園かという感じ」と苦笑いを浮かべた。
鳴り物入りで門をたたいたプロの世界。1年目でいきなり24本塁打を放った一方、野手ではプロ野球ワースト記録となる59打席連続無安打の屈辱も味わった。豪快な一振りには魅力があったが、空振りも目立つ。もろ刃の剣だった。
大きく飛躍したのが昨季。自己最多の40本塁打、102打点で二つのタイトルを獲得した。長距離打者として一皮むけても、今季の開幕前は「まだ上を目指せる」と言った。オフから取り組んできた無駄のないスイングが形になり、新人時代には「想像できなかった」という打率3割超えも達成。さらなる成長を実感し、日本一を目指すポストシーズンへ向かう。
【時事通信社】
〔写真説明〕6回、右飛に倒れた阪神の佐藤=8日、甲子園
2026年10月08日 21時42分