パラスポーツの機運、広がるか=18日から愛知・名古屋アジアパラ大会



パラスポーツの愛知・名古屋アジアパラ大会は18日に開幕する。アジアパラは日本で初開催。4日に閉幕したアジア大会に続き、45カ国・地域から約3000選手が参加予定。7日間の熱戦の舞台は、パラアスリートが社会にもたらす力を示す機会になる。

日本選手団の三阪洋行団長は、5年前の東京パラリンピックでパラスポーツへの理解や関心が深まり、より社会に浸透する転機になったと指摘。今大会については「障害者や社会的マイノリティーが、何かに挑戦していいんだという社会をつくり上げるきっかけになる」と意義を語る。

昨秋、国内で初開催された聴覚障害者のデフリンピック東京大会は、当初の想定を大きく超える28万人の観客を動員した。首都圏で高まった機運を、愛知・名古屋につなげられるか。三阪団長は「これまでなかなかパラスポーツに興味、関心が向かなかった方々に届くことは間違いない」と、裾野の広がりを期待する。

新型コロナウイルス禍での開催だった東京パラリンピックでかなわなかった観客の前でのプレーを、選手たちも心待ちにしている。3大会連続メダルを目指すアーチェリー男子の上山友裕(三菱電機)は、「観客席にいる人たちも同じ気持ちになれるスポーツ。それを感じてもらいたい」。日本選手団の旗手を務める陸上女子の中川もえ(東大大学院)は、「パラスポーツの魅力がより多くの方に伝わったらうれしい」と話した。

開催地には施設のバリアフリー化など、ハード面の「レガシー」が残る。それだけでなく、障害者を取り巻く人々の行動や意識に前向きな変化をもたらす機会になることが望まれている。

【時事通信社】 〔写真説明〕愛知・名古屋アジアパラ大会日本選手団の結団式で、三阪洋行団長(左)から団旗を受け取る、旗手の陸上女子短距離・中川もえ(中央)と車いすラグビーの橋本勝也=9月29日、東京都中央区 〔写真説明〕大会の会場の一つとなるパロマ瑞穂スタジアム=4月18日、名古屋市瑞穂区

2026年10月14日 07時02分


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