自国開催の優位性生かす=アジアでの競争は激化―アジアパラ大会



日本で初めて開催されたアジアパラ大会で、日本は金64個を含むメダル186個を獲得した。中国の圧倒的な強さに加え、ウズベキスタンやインドの台頭が目立った今大会。自国開催の強みを生かしてメダルを積み上げた一方、アジア各国の競技力向上を再確認する機会になった。

車いすテニス男子の小田凱人(東海理化)ら各競技の中心選手が結果を残したことに加え、競泳男子で14歳の山田龍芽(神奈川・上白根北中)ら初出場の若手が表彰台に立つなど、新たな風も吹いた。団体競技ではゴールボール男子が初の金。日本選手団の三阪洋行団長は「自国開催がいかに選手たちのアドバンテージになるかを再認識した。強化の基盤が固まりつつあると認識しながら、大会を進めてこられた」と振り返った。

アジアでの競争は激しさを増している。中国との差は依然として大きく、中央アジアや南アジアの国々も幅広い競技で躍進。2028年ロサンゼルス・パラリンピックを控え、日本が存在感を示し続けるには、一部の有力選手にとどまらない選手層の充実や、競技環境の整備が欠かせない。

初の国内開催を通じて、多くの観客がパラスポーツに触れたことは今大会の大きな成果。三阪団長は、大会が開催地に残す「レガシー」の重要性を強調する。「本当に多くの皆さんに魅力や価値を感じてもらえる機会がつくられた。パラスポーツが当たり前のように愛知・名古屋で根付いていくと、期待を込めて取り組んだ」。パラスポーツへの関心を一過性のものにせず、社会の意識の変化や選手育成につなげられるか。真価は今後問われる。

【時事通信社】 〔写真説明〕閉会式に参加した日本選手団=24日、愛知・パロマ瑞穂スタジアム(代表撮影) 〔写真説明〕閉会式を前に入場する日本の選手たち=24日、愛知・パロマ瑞穂スタジアム(代表撮影)

2026年10月24日 20時53分


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