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9年ぶり魚市場再開=震災と原発事故で被害―福島・浪江



福島県浪江町で8日、東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた魚市場「請戸地方卸売市場」が業務を再開し、約9年ぶりに競りが行われた。東京電力福島第1原発事故の旧避難指示区域で市場が再開するのは初めて。

市場は漁師や仲買人の威勢のいい声で活気づき、地元漁協の高野一郎理事は「9年は長かった。涙が出るほどうれしい」と笑顔。南相馬市の漁師、佐藤敬次さん(73)は「新型コロナウイルスの影響もあり、売り上げは普段より少ないが、市場の再開を待ちわびていた」と語った。

水揚げされたヒラメやアンコウなどは早速、地元の大型スーパーなどに入荷。担当者は「より鮮度のいい魚を町民の皆さんに食べてもらうなどして、地域活性化につなげたい」と力を込めた。

県内沿岸北部ではこれまで、相馬市内の市場で魚の取引が行われてきた。今後、浪江町や近隣の漁港に所属する小型船約20隻が請戸市場で水揚げする予定で、漁獲量の増加や被災地での消費拡大が期待される。

2011年3月の震災では、請戸漁港や市場の施設が流され、原発事故により全町避難を強いられた。17年春に避難解除され、19年10月までに施設の再建が完了。地元漁協と仲買人との間で業務再開の協議が進められてきた。

【時事通信社】 〔写真説明〕東日本大震災や東京電力福島第1原発事故で被害を受け、約9年ぶりに競りを再開した「請戸地方卸売市場」=8日午前、福島県浪江町

2020年04月08日 11時30分


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