岸田文雄首相は23日朝、ウクライナ訪問などを終え、羽田空港着のチャーター機で帰国した。その後、首相官邸で記者団に「支援の重要性を改めて感じ、法の支配に基づく国際秩序を堅持しなければならないとの思いを新たにした」と成果を強調した。
5月に広島市で開く先進7カ国首脳会議(G7サミット)に向け、「こうした経験を踏まえ、準備を進めていきたい」と決意を示した。
首相は、訪問先のインドを秘密裏に離れると、ポーランド経由で21日にウクライナの首都キーウ(キエフ)入りし、ゼレンスキー大統領と会談。多数の民間人が殺害されたキーウ近郊のブチャも訪れた。
首相は「侵略の現場を自分の目で見て、悲惨な体験をした方から直接話を聞かせてもらった」と説明。その上で「ロシアによるウクライナ侵略は、国際秩序を揺るがす暴挙であるということを痛感した」と述べた。
【時事通信社】
〔写真説明〕ウクライナ訪問について、記者団の質問に答える岸田文雄首相=23日午前、首相官邸
2023年03月23日 10時35分