13日の東京株式市場で、日経平均株価は一時前日比800円超上昇した。米国と中国が関税の大幅引き下げで合意したことを受け、貿易摩擦激化への懸念が後退、3月下旬以来1カ月半ぶりに3万8000円台を回復した。午前の終値は652円60銭高の3万8296円86銭。
米中両国が10、11日にスイスで協議し、関税率を115%引き下げ、90日間の交渉期間に入ることで合意。これを受けて12日の米国の主要株価指数は軒並み急上昇し、13日の東京市場も朝から幅広く買われる展開となった。
米中の合意を受けて為替相場が円安・ドル高方向に振れたことも、海外売上比率の高い企業の株価には追い風となった。市場では「一時は米中が円滑に協議できるか不安視されていたため、投資家心理が大きく改善した」(大手証券)との指摘があった。
【時事通信社】
〔写真説明〕一時前日比800円超上昇した日経平均株価を示すモニター=13日午前、東京都中央区
2025年05月13日 12時58分