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タイ第1党の「必勝だるま」=憲法改正を願掛け―「クーデター防ぐ」



【バンコク時事】タイの下院(定数500)総選挙で第1党となった革新系「前進党」の本部(バンコク)に、日本人から贈られた必勝だるまが片目のまま置かれている。関係者によると、クーデターを防ぐための憲法改正という願が掛けられており、実現した時にもう片方の目も黒く塗るという。

だるまには、前進党の前身である「新未来党」(2020年に解党処分)のタナトーン元党首の名前と共に、「必勝」「大願成就」「祈当選」と漢字で書かれている。

タナトーン氏は、タイを代表する自動車部品会社で、日本の自動車メーカーとも取引のある「タイ・サミット・グループ」の創業者の息子。同社副社長を務めた後、18年に新未来党を結成した。

新未来党で広報担当だったパンニカ元議員によると、だるまはタナトーン氏が政界に進出するに当たり、知人の日本人から贈られたという。

新未来党は19年の総選挙で、14年にクーデターを起こした軍を批判し、同様の事態を防ぐための憲法改正を掲げて第3党となった。しかし、タナトーン氏による党への資金提供が政党法違反に問われ、憲法裁判所は解党を命令。タナトーン氏やパンニカ氏ら幹部の政治活動も10年間禁止された。

残った議員らは前進党を結成し、だるまも引き継がれた。前進党は今月14日の選挙で再び憲法改正を訴えて躍進し、ピタ党首を首相とする連立政権樹立を目指している。

パンニカ氏は「選挙の勝利でだるまのもう片方の目を塗るという話も出たが、願いはあくまで憲法改正だ。数年はかかるだろうが、実現できたら両目とも黒くする」と話した。

【時事通信社】 〔写真説明〕タイ下院で第1党の前進党にある「必勝だるま」。選挙に勝利したが片目のままで、クーデターを防ぐ憲法改正が実現すれば片方も黒く塗られる=25日、バンコク

2023年05月28日 14時21分


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