【バチカン市時事】故フランシスコ・ローマ教皇の後任を決める密室の選挙「コンクラーベ」がバチカン市で7日に始まり、カトリック教会の高位聖職者・枢機卿による最初の投票が行われた。会場のシスティーナ礼拝堂からは午後9時(日本時間8日午前4時)ごろ、新教皇を選出できなかった事実を告げる黒煙が上がり、初日は決着しなかった。投票は8日も行われる。
会場近くのサンピエトロ広場には、教皇選出を知らせる白煙を目撃しようと、多数の信者らが詰め掛けた。日が落ちて暗くなった中、礼拝堂の煙突から黒煙が立ち上ると、待ちわびた人々は失望のため息を漏らした。
選挙は、日本の前田万葉大阪高松大司教(76)、菊地功東京大司教(66)を含む80歳未満の枢機卿133人による事実上の互選。3分の2(89票)以上を集めた人物が第267代教皇に就任する。投票の内訳は明らかにされない。
【時事通信社】
〔写真説明〕7日、バチカン市で、ローマ教皇を決める選挙「コンクラーベ」会場のシスティーナ礼拝堂の煙突から立ち上る黒煙(EPA時事)
〔写真説明〕システィーナ礼拝堂の煙突から黒煙が上がる様子をスマートフォンで撮影する人たち=7日、バチカン市(EPA時事)
2025年05月08日 12時26分