この1年の世相を反映した言葉を選ぶ「2023ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が1日、発表された。年間大賞には、38年ぶりの日本一に輝いたプロ野球阪神で優勝を意味するスローガン「アレ(A.R.E.)」が選ばれた。
阪神は岡田彰布監督の下、18年ぶりのセ・リーグ優勝を達成。日本シリーズではオリックスとの「関西対決」を制し、1985年以来2度目の日本一となった。
トップテンには、好きな人のささいな行動で気持ちが冷めてしまう「蛙化現象」や、SNSなどの高額求人に応じて犯罪に加担させられる「闇バイト」、国連のグテレス事務総長が地球温暖化の次の段階を表現した「地球沸騰化」が入った。
大量の学習データを基に文章や画像を自動作成する「生成AI」、4人組ダンスパフォーマンスユニット「新しい学校のリーダーズ」、藤井聡太八冠の誕生で注目された、自らは将棋を指さず対局を楽しむ「観(み)る将」なども選ばれた。
新語・流行語大賞は今年で40回目。漫画家のやくみつるさん、コラムニストの辛酸なめ子さん、俳優の室井滋さんら6人の選考委員が30語の候補の中から選んだ。
◇新語・流行語トップテン
2023ユーキャン新語・流行語大賞トップテンは次の通り(50音順)。
新しい学校のリーダーズ/首振りダンス▽アレ(A.R.E.)▽OSO18/アーバンベア▽蛙化現象▽生成AI▽地球沸騰化▽ペッパーミル・パフォーマンス▽観る将▽闇バイト▽4年ぶり/声出し応援(表記は原文通り)。
【時事通信社】
〔写真説明〕「2023ユーキャン新語・流行語大賞」で年間大賞に「アレ(A.R.E.)」が選ばれ、撮影に応じるプロ野球阪神の岡田彰布監督=1日午後、東京都千代田区
〔写真説明〕「2023ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式で、記念撮影する受賞者(前列)ら=1日午後、東京都千代田区
2023年12月01日 14時05分