【ミュンヘン時事】ミュンヘン安全保障会議に出席するためドイツを訪問した岩屋毅外相は15日午後(日本時間同日夜)、米国のルビオ国務長官、韓国の趙兌烈外相と会談した。日米韓外相会合はトランプ米政権発足後初めて。3カ国は結束を強めて抑止力・対処力を強化することで一致し、「日米同盟、米韓同盟の力を高める必要性」をうたった共同声明を発表した。
岩屋氏は会談後、記者団に「北朝鮮への対応をはじめ、3カ国が地域の平和と繁栄に向けた取り組みを主導すべく、具体的な協力を進めていくことを確認した」と語った。
共同声明は東・南シナ海で覇権主義的な行動を強める中国を念頭に「力または威圧によるいかなる一方的な現状変更の試みにも強く反対する」と明記。中国の動きが活発化する台湾海峡にも触れ、「平和と安定を維持することの重要性」を強調した。
声明では北朝鮮の完全な非核化を目指す立場を改めて打ち出した。北朝鮮の核・ミサイル開発、暗号資産窃取などのサイバー活動、ロシアとの軍事協力に深刻な懸念を共有し、共に対処すると確認。日本人拉致問題などの即時解決も記した。
【時事通信社】
〔写真説明〕ミュンヘン安全保障会議に合わせて会談した日米韓3カ国外相=15日、ドイツ南部ミュンヘン(外務省提供)
〔写真説明〕ミュンヘン安全保障会議に合わせて会談した日米韓3カ国外相=15日、ドイツ南部ミュンヘン(外務省提供)
2025年02月17日 12時43分