日本政府観光局が19日発表した1月の訪日外国人数(推計値)は、前年同月比40.6%増の378万1200人で、単月として過去最高を更新した。春節(旧正月)が1月に始まり、中国などアジアからの旅行需要が高まったほか、スキーといった冬のスポーツを目的としたオーストラリア、米国からの旅行者が増加した。
単月で300万人を超えるのは4カ月連続。これまで単月として最高だった昨年12月(348万9800人)を大きく上回った。
国・地域別では、中国は前年同月の約2.4倍となる98万300人となり最も多かった。これまで他の国・地域に比べコロナ禍後の回復が遅れていたが、単月として過去最高だった2019年7月(105万420人)と8月(100万639人)に次いで過去3番目の高い水準となった。
観光庁の秡川直也長官は記者会見で、中国からの訪日客について「日本に対する(旅行需要の)勢いが強い」と手応えを語った。地方を含む航空路線の増便も中国人客数の伸びにつながった。
2位の韓国(12.8%増の96万7100人)に加え、台湾(20.5%増の59万3400人)、オーストラリア(35.3%増の14万200人)が、それぞれ単月として過去最高を記録した。米国は38.4%増の18万2500人だった。
【時事通信社】
〔写真説明〕東京・浅草の浅草寺を訪れた外国人観光客=1月14日、東京都台東区(AFP時事)
2025年02月20日 08時40分