旧安倍派聴取を延期=日時非公表の要望、野党反発



自民、立憲民主両党の国対委員長は19日、国会内で会談し、自民派閥の裏金事件を受け、20日に予定していた旧安倍派会計責任者(当時)の参考人聴取の延期を決めた。聴取の在り方を巡り、衆院予算委員会の理事会で与野党の意見が対立。26日以降で日程を再調整する。同委で審議中の2025年度予算案の採決日程にも影響しそうだ。

理事会で、自民は会計責任者側の要望として、聴取時間・場所の非公表や、質問内容の変更を打診。野党は拒否した。終了後、安住淳予算委員長(立民)は記者団に「質問の中身や、(日程を)公表するかしないかまで、くちばしを入れてくるなんて話は看過できない」と述べた。

国対委員長会談で、立民の笠浩史氏は予算案の衆院採決に先立つ聴取実施などを要求。自民の坂本哲志氏は応じる考えを示した。この後、予算委の与野党筆頭理事が日程公表を含む聴取方法を協議したが、結論は出なかった。

一方、立民など野党5党の国対委員長らは国会内で会談。会計責任者が聴取拒否に転じた場合、証人喚問も視野に対応する方針で一致した。

予算委は19日、石破茂首相と関係閣僚が出席し、政治資金問題をテーマに集中審議を行う予定だったが、聴取を巡る対立の余波で見送られた。

【時事通信社】 〔写真説明〕衆院予算委員会が開会されず、委員室前には「会議を開くに至らない」と書かれた札が掛けられた=19日午後、国会内 〔写真説明〕開会のめどが立たない衆院予算委員会。答弁席奥は村上誠一郎総務相=19日午後、国会内

2025年02月19日 20時33分


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