サイバー法案が参院審議入り=ネット通信を監視、無害化



サイバー攻撃を未然に防ぐ「能動的サイバー防御」導入法案は、18日の参院本会議で石破茂首相も出席して趣旨説明と質疑が行われ、審議入りした。政府がインターネット上の通信を平時から監視し、重大な攻撃の兆候があれば相手サーバーに侵入、無害化を可能にする内容。厳格な運用を担保するため、独立の監督機関も設置する。

首相は「欧米主要国で既に導入されている制度を踏まえたものだ。国民の安全な暮らし、わが国の平和と安全、国益を守り抜くために必要不可欠だ」と訴えた。自民党の山本啓介氏への答弁。

法案は、憲法21条が保障する「通信の秘密」の尊重規定や、監督機関による国会報告の具体的項目を追加する修正を行い、自民、公明、立憲民主、日本維新の会、国民民主各党などの賛成多数で衆院を通過した。

【時事通信社】 〔写真説明〕サイバー攻撃を未然に防ぐ「能動的サイバー防御」導入法案が参院本会議で審議入りし、答弁する石破茂首相=18日午前、国会内 〔写真説明〕サイバー攻撃を未然に防ぐ「能動的サイバー防御」導入法案が参院本会議で審議入りし、趣旨説明する平将明サイバー安全保障担当相=18日午前、国会内

2025年04月18日 11時56分


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