ソフトバンクG、4年ぶり黒字=1兆1500億円―25年3月期



ソフトバンクグループ(SBG)が13日発表した2025年3月期連結決算(国際会計基準)は、純損益が1兆1533億円の黒字(前期は2276億円の赤字)と、4年ぶりに黒字転換した。世界的に株価が堅調に推移したことなどを背景に、投資先企業の株式価値が上昇し、投資損益が大幅に改善した。

投資損益は3兆7011億円の黒字(前期は5594億円の赤字)だった。このうち、傘下の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」の投資損益は、3876億円の黒字。短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を手掛ける中国の字節跳動(バイトダンス)など、一部投資先の株式価値の上昇が寄与した。

トランプ米政権発足後は株安に見舞われたが、1~3月期も純損益の黒字を確保した。

SBGは近年、人工知能(AI)を主軸とした事業構造への転換を進めており、米オープンAIに最大300億ドル(約4兆4400億円)追加出資する計画も明らかにした。営利企業が主導する形での組織再編を同社が断念したことについて、後藤芳光専務は「悪い方向に行っていると思っていない」と述べ、今後も連携を強化する考えを示した。

【時事通信社】 〔写真説明〕ソフトバンクグループのロゴマーク(AFP時事)

2025年05月13日 20時27分


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