【イスタンブール時事】トルコの最大都市イスタンブールで15日に始まる予定だったロシアとウクライナの直接協議は16日にずれ込むことになった。タス通信が伝えた。ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアのプーチン大統領にトルコで首脳会談を行うよう呼び掛けていた。しかし、ロシアは高官で構成する代表団の派遣にとどめ、拒否した形となった。首脳同士による停戦合意に向けた期待が高まっていたが、協議は難航しそうだ。
ロシアはメジンスキー大統領補佐官、ウクライナはウメロフ国防相がそれぞれ代表団を率いる。両国の直接協議はロシアのウクライナ侵攻開始から間もない2022年春に行われて以来となる。
今回の協議は、11日にプーチン氏が突然、ウクライナに提案したことが発端。これを受け、ゼレンスキー氏はプーチン氏に首脳会談に応じるよう求めていた。両氏の会談に合流することに意欲的だった中東歴訪中のトランプ米大統領は16日に帰国すると示唆した。
【時事通信社】
〔写真説明〕15日、アンカラで記者会見するウクライナのゼレンスキー大統領(EPA時事)
〔写真説明〕15日、モスクワで会議に出席するロシアのプーチン大統領(EPA時事)
2025年05月16日 12時32分