
政府は11日、石油元売り会社に支給するガソリン補助金を1リットル当たり5.1円引き上げた。先月から段階的に増額してきた補助金は、年末に廃止される暫定税率の相当額(1リットル当たり25.1円)に達した。今後、廃止分全額が店頭価格に反映され、年末の価格変動は起こらない見通しだ。
暫定税率を維持したまま補助金を段階的に引き上げたのは、廃止に伴うガソリンの急激な価格下落を抑えるのが狙いだった。2008年に暫定税率が一時的に失効した際、直前に買い控えが起き、復活前には給油所に客が殺到して混乱した。今回、暫定税率と補助金は年末に同時撤廃され、価格への影響は相殺される。
【時事通信社】
〔写真説明〕ガソリンスタンドでの給油(資料写真)
2025年12月11日 18時37分