
鈴木憲和農林水産相は1日の閣議後記者会見で、昨年以降放出した政府備蓄米のうち、21万トン分を買い戻すと発表した。在庫が膨らんでいる2025年産米が対象で、今月中に随意契約を結ぶ。
先月末に公表した26年産米の作柄を踏まえた。鈴木氏は「コメの供給量は十分に確保されることが確認された」と強調。買い戻し後も「需給状況を見極めながら適切に進めたい」と述べ、追加の買い戻しにも含みを持たせた。
農水省は1日、自民党の農林部会などに対し、26年産米の需給見通しを示した。主食用米の生産量は、7月の前回見通しから最大22万トン上振れ、735万~754万トンと見込んだ。豊作だった25年産を上回る可能性もある。
備蓄米の在庫は、適正水準が100万トンとされている。しかし昨年来、主食用として計59万トンを放出するなどした結果、32万トンまで減少した。26年産21万トン分を買い入れることは決まっているものの、在庫量は低水準で、食料安全保障の観点から、備蓄水準の回復が急務となっていた。
【時事通信社】
〔写真説明〕埼玉県内の保管倉庫から搬出される政府備蓄米=2025年3月
2026年09月01日 19時35分