「サイバー救援隊」創設へ=政府緊急対策、6日決定



サイバー攻撃による個人情報の漏えいが相次いでいることを受け、政府がまとめた「サイバーセキュリティ緊急対策パッケージ」案の概要が5日、判明した。被害を受けた組織から支援の要請があった場合、官民の専門人材で構成する「官民サイバー救援隊(仮称)」を機動的に派遣し、初動対応を後押しすると記した。

政府は「サイバーセキュリティに関する関係閣僚会議」を6日に開き、パッケージを決定する。木原稔官房長官は5日の記者会見で「世界最高水準のサイバーレジリエンス(回復力)を確保した社会へ移行する出発点にしたい」と語った。

概要は最近の情報漏えいについて「基本的な対策が十分でなかった事例が多くみられる」と説明。「AI(人工知能)の進展により、こうした隙が短時間かつ大規模に突かれる時代になった」と指摘し、社会全体で対処する必要性を強調した。

その上で(1)AIも活用した基本的な対策の徹底(2)情報収集・集約、捜査・分析体制の強化(3)サイバー攻撃への対処の戦略的な実施(4)被害者支援・被害拡大防止策の強化―の4本柱に分けて具体策を列挙した。

(1)に関しては高度な専門人材による「トップガン人材チーム」を月内に立ち上げ、攻撃テストを実施して官民のセキュリティー対策強化に取り組む方針を示した。(2)では先端AI企業との協力関係を深化させ、公表前の脆弱(ぜいじゃく)性情報を早期に入手する目標を盛り込んだ。

(3)を巡っては10月から本格運用を開始した能動的サイバー防御を戦略的に実施すると明記。国家サイバー統括室に「アウトリーチチーム(仮称)」を新設し、被害を受ける恐れがある組織に接触して対策を促すとした。被害に遭った組織から支援の要請があり、緊急性が高ければ、官民サイバー救援隊を派遣する。年度内に事務局を設置する。

重大なサイバー攻撃が発生したケースでは、サイバー室、所管省庁、警察、防衛省・自衛隊で構成する「ジョイントレスポンスチーム(仮称)」を被害組織に送り、必要な支援を行うとしている。

【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見する木原稔官房長官=5日午前、首相官邸

2026年11月05日 20時37分


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