【カイロ時事】中東の衛星テレビ局アルジャジーラは18日、イスラエル軍の攻撃が激化するパレスチナ自治区ガザ各地で、同日午前中だけで少なくとも125人が死亡したと伝えた。ガザ保健当局は、北部の病院がイスラエル軍に包囲されたと発表。イスラエルが16日に軍事作戦の拡大に着手したと発表して以降、死者が急増している。
イスラエル軍はガザ全域で攻撃を行っているもようで、難民キャンプや住宅地、避難所を含む人口密集地が空爆や砲撃を受けたと伝えられている。アルジャジーラによれば、北部と南部で多くの犠牲者が出ている。
また、中東のテレビ局アルアラビーヤは18日、情報筋の話として、イスラエル軍が先に行った南部ハンユニスでの空爆で、イスラム組織ハマスの最高幹部の一人、ムハンマド・シンワル氏が死亡したと報じた。イスラエル当局は現場の状況から殺害したとの見方を強めているが、ハマスは確認していない。シンワル氏はイスラエルとハマスの停戦交渉で強硬な立場を取っていたとされる。
【時事通信社】
〔写真説明〕避難するパレスチナ自治区ガザの市民=16日、北部ガザ市(AFP時事)
2025年05月18日 19時30分