ENEOSホールディングス(HD)など石油元売り大手3社の2026年3月期連結決算が14日、出そろった。純利益は、中東情勢の悪化による原油価格の高騰で、全社が前期比で2ケタの増益となった。ただ、原油の供給不安は高まっており、各社とも米国などからの代替調達を進める構え。
26年3月期は、原油の値上がりで燃料油の販売価格が上昇し、利幅が拡大した。一方、27年3月期は中東情勢の沈静化で原油価格が下落し、利益を圧迫すると予想した。3社はホルムズ海峡の船舶の通航が正常化する時期として6~9月以降との前提を置いている。
ホルムズ海峡は事実上の封鎖が続く。ENEOSHDの宮田知秀社長は14日の記者会見で、「米国産原油を含めた調達先の多様化を進め、ホルムズ海峡を経由しない原油にも注力している」と強調した。出光興産も北米・南米産の代替調達を進めていることを明らかにしており、調達量は全体として「前年比で極端に下がっている状況ではない」(酒井則明社長)と説明している。
2026年05月14日 19時22分
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